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  3. 2020年1月15日

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「このまま賃貸住宅に住み続けるか、それとも持ち家を購入するか…」と、家を購入するタイミングで悩んでいる方も多いでしょう。なかには、「このまま一生、賃貸に住み続けよう」と考える人もいらっしゃるかもしれません。

 

賃貸住宅と持ち家、どちらに住み続けるのがメリットは大きいのでしょうか?

それぞれの特徴やコストで比較しました。

 

持ち家と賃貸のメリット比較

 

持ち家にはどんなメリットがある?

持ち家のメリットは、自分の家を持てる喜びが一番大きいでしょう。

知人や仕事仲間に「家を買った」と自慢できるだけでなく、社会的な信用にもつながることもあります。

 

注文住宅を建てる方であれば、自分の趣味やライフスタイルにあわせて家を建てられますから、好きなものに囲まれながら過ごせるといった満足感も得られます。

 

賃貸と比べた場合、模様替えやリフォームなど自由にできる点も持ち家の魅力。

壁紙の張り替え、設備更新、間取りの変更なども自由にできますし、リフォームや二世帯住宅を建てるといったことも可能です。

 

また、住宅ローンを払い終えれば、その後の経済的負担も軽くなります。

年金暮らしになっても、住むところに困らず老後が安心なのも持ち家で暮らすメリットです。

賃貸にはどんなメリットがある?

賃貸住宅の魅力は、土地に縛られず引越しが容易な点がメリットの一つです。

家族が増えたり、仕事やライフスタイルが変わったりしても、住みたい場所、必要な広さや設備の住まいを選べます。

また、近隣住民とのトラブルや、隣に高い建物ができて日当りが悪くなるといった周辺環境の変化にも、引越しすれば問題は解決します。

 

生活するうえでのコスト面でも、有利な点があります。

たとえば、エアコンや給湯器などの設備が故障した場合、修理代は基本的にオーナーの負担。居住者が支払うことはありません。

大きな地震や台風などで建物が損壊したとしても、修繕費用はオーナー負担です。

 

毎月の家賃がかかりますが、固定資産税などの支払いもありません。火災保険も家財のみにしかかけられないので、税制面でも安く抑えられます。

 

持ち家と賃貸のデメリット比較

 

持ち家にはどんなデメリットがある?

持ち家のデメリットは、初期投資費用が高いこと。

土地から探すとなれば数千万円台の費用がかかります。

住宅ローンを利用するとはいえ、建築費の2割程度の頭金は用意しておきたいですから、あらかじめ数百万円は用意する必要があります。

 

仕事や環境の変化で、簡単に引越せないというのも持ち家のデメリット。

売却という手もありますが、すぐに売れるとは限りませんし、売却額が住宅ローンの残債に満たなければ売れないというデメリットもあります。

 

このほか、設備の修理代やリフォームは自己負担ですし、火災保険や固定資産税など毎年払い続ける必要があります。

 

賃貸にはどんなデメリットがある?

賃貸住宅のデメリットは、模様替えやリフォームができないこと。

退去時には原状回復が求められますから、損傷させた部分の修理代が別途かかることもあります。

 

また、住宅ローンは払い終える日が来ますが、家賃は半永久に続きます。

築年数が古くなり家賃の値下げがあっても、0円になることはありません。収入の少ない老後になると、借りられる物件が限られるという一面もあります。

 

そして何より、いくら家賃を支払っても自分の資産には一切ならないという点も、賃貸住宅のデメリットでしょう。

 

持ち家と賃貸の生涯コスト比較

持ち家を購入すれば家賃を払い続ける必要がなくなります。

しかし、住宅ローンを利用して購入すれば、毎月のローン返済が始まります。

 

「このまま賃貸に住み続けたほうが、トータルコストは安くなるのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

 

実際のところ、どちらがコストを抑えられるのでしょうか。30歳の方が80歳になるまでの50年間で、持ち家と賃貸住宅にかかるコストをシミュレーションしてみましょう。

 

持ち家を購入するといくらかかる?

3,000万円の家を住宅ローンで購入し、50年間住み続けるケースでシミュレーションします。

 

一般的に住宅ローンを利用する際には、建物価格の2割程度の「頭金」が必要です。

ここでは、頭金500万円を用意し、残り2,500万円を借り入れたとしましょう。

 

住宅ローンの返済期間は35年、固定金利1.5%とした場合、トータルの返済額は3,214万円(月々の返済額は7万6,546円)です。

 

なお、家を購入する際には登記費用や引越し代など諸費用がかかります。

諸費用は建物の価格の5%程度です。

 

税制面では、入居した年に不動産取得税が、また建物を所有し続ける限り固定資産税がかかります。

 

また、リフォームや設備更新の費用も考慮する必要があります。

ここでは、住み始めてから20年後、子どもが大学を卒業するタイミングで200万円のリフォーム、また住宅ローンの支払いを終えたタイミングでバリアフリーに対応するため500万円のリフォームを実施したと仮定します。

 

このほか、50年間でエアコンや給湯器の買い替え、外壁塗装など住宅設備関連でトータル300万円かけたとしました。

 

以上の条件でかかる、持ち家のトータルコストは、以下の通りです。

 

・頭金:500万円

・住宅ローン返済額:3,214万円

・諸費用:150万円

・不動産取得税:40万円

・固定資産税:500万円(年10万円)

・火災保険:50万円(10年で10万円)

・修繕・リフォーム:1,000万円

 

持ち家のトータル費用:5,454万円

 

賃貸だといくらかかる?

30歳の方が、賃貸住宅で3回引越しするケースで考えてみましょう。

 

引越しは30歳で、子どもが3歳のとき。次の引越しは子どもが中学に入学する10年後。

そして、大学を卒業するさらに10年後に夫婦二人暮らしをするために3回目の引越しをするケースでシミュレーションします。

 

一ヵ月の家賃は、1軒目の賃貸住宅が10万円、2軒目が12万円、3軒目は10万円と仮定。

入居時にかかる敷金・礼金・仲介手数料は家賃の3カ月分、2年に一度の更新料は家賃1ヵ月分とします。

 

この条件で50年間賃貸に住み続けるトータルコストは以下の通りです。

 

・家賃:6,240万円

・敷金・礼金等:96万円

・更新料:328万円

 

賃貸のトータル費用:6,664万円

 

このほか、車を持っている方であれば駐車場代が別途かかりますし、引越し費用などもかかります。

 

こうして比べると、賃貸の方が持ち家より1,000万円以上も高くなることがわかります。

逆に、上記の賃貸条件を計画されている方であれば、4,000万円の持ち家を購入するのと大差はないといえるわけです。

 

そもそも家賃には、建物の工事費用や諸経費などに加え、オーナーの利益も含まれるわけですから、持ち家を購入するより割高なのです。

 

 

持ち家は売れば現金を手に入れられる

資産価値という点で考えると、居住者に価値があるのは持ち家の方です。

賃貸住宅はいくら家賃を払っても、自分のものにはなりません。

 

何らかの事情でまとまったお金が必要になったとき、持ち家であれば売却や賃貸、民泊などの手段で現金を手に入れることも可能です。

 

もちろん、資産価値は築年数が古くなると下がっていきます。

売却したくてもすぐに売れないことだってあるでしょう。

それでも、自分の所有物である限り自由に運用できることも、持ち家ならではの強みといえます。

 

まとめ

持ち家と賃貸住宅のトータルコストを比較しましたが、住まいに求める機能やこの先何年住み続けるかなど、さまざまな要因で費用は大きく変わります。

家賃の安い物件に長く住み続ければ、賃貸住宅の方が安く収まるでしょう。

 

ただ、住まいを一生自分のものにできるのは持ち家の方ですし、老後の安心感を比べても持ち家に軍配が上がります。

コストだけでなく、ライフスタイルや家に対する考え方なども含め、幸せな生活が送れる方を選びましょう。

 

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